11日から始まる大相撲名古屋場所。愛知県体育館で行われた「土俵祭り」は、力士らが謝罪する異例の事態となった。一方、臨時理事会では、改革にあたる独立委員会のメンバー11人が決定した。土俵に深々と頭を下げる、力士や親方たち。11日から始まる名古屋場所での、15日間の無事を祈る土俵祭りは、一連の賭博問題を謝罪する異例の事態となった。そして、村山弘義理事長代行が、「反社会勢力との関係で、また世間の批判を浴びるようなことが、金輪際この先ないようにしていただきたい」と力士らに訓示した。「国技をつぶすきか」と発言し波紋を呼んだ横綱・白鵬は、ファンの声援に応える表情は硬いままだった。土俵祭りを見たファンは、「今までと違った正々堂々と戦う相撲。『これを見てください』という相撲を取っていただいて」と話した。一方、取組を知らせる館内の電光掲示板には、休場力士の欄に、ずらりと名前が並んだ。初日にもかかわらず、これだけの名が並ぶのは異例のこと。病気で休場する岩木山関以外の10人は、賭博問題での謹慎処分。午前11時から行われた臨時理事会で決定されたのは、相撲界の改革にあたる独立委員会のメンバー11人。日本高校野球連盟会長の奥島孝康氏や、「ワタミ」会長の渡邉美樹氏などが選ばれた。11日から始まる名古屋場所で、武蔵川理事長が初日の協会あいさつを、体調不良のため欠席し、村山理事長代行が、あいさつと騒動を行うことも発表された。