1週間後の24日に迫った地上デジタル放送への完全移行。完成後は、地デジ放送の電波を送信する東京スカイツリーだが、隣接する商業施設が17日、報道陣に公開された。オープンまで10カ月余りとなった、東京・墨田区の「東京スカイツリー」。その東京の新名所に寄り添うように建つ「東京スカイツリー イーストタワー」の内部が、17日、報道陣に公開された。最上階の31階からは、150メートル先にスカイツリーが見える。ここはレストランフロアになる予定で、東京タワーも見ることができる。眺めのいいレストランをはじめ、商業施設やオフィスが入る予定の地上31階、地下3階のイーストタワーは、東京スカイツリーを中心に、さまざまな施設が集まる「東京スカイツリータウン」の見どころの1つ。スカイツリーの周辺施設が整いつつある中、地元・墨田区は、17日も見物客でにぎわった。東京スカイツリーのお膝元の店「そば処 かみむら」では、スカイツリーにちなんだ「タワー丼」が人気だといい、猛暑の中、多くの人が列をつくった。人々のお目当て、迫力満点の「タワー丼」は、本家に先駆け、早くも行列ができるほどの人気となっている。連休2日目、多くの人が見物を楽しむ一方で、忙しさのピークを迎え、休日返上で仕事をする人もいた。スカイツリーのお膝元の住宅の屋根で、地デジアンテナの設置工事が行われた。地デジの完全移行を1週間後に控え、工事の依頼が殺到しているという。2時間近くに及ぶ設置作業を終え、依頼主の寺内昭一さんは「おー、すごい! すごくきれい。アナログと違いますね」と話した。(有)冨士冨の冨岡大助代表は「皆さん、やっと重い腰が上がったのかな」と話した。このあと、2件目の工事が居酒屋で行われた。滑り込みセーフの地デジ化、工事業者の忙しい日々は、まだ続くとみられる。