八百長問題に揺れる相撲界のあすを担う新弟子たち。春場所の中止にともない、大阪で行う予定だった新弟子検査が、5日、東京・両国国技館で行われた。今回、新弟子検査を受けたのは36人。野球賭博、八百長問題の影響か、春場所前の検査としては、義務教育の終了が受験資格として定着した1973年以降、最少となった。これについて、貴乃花親方は「36人いてくれるだけで、(相撲界の)次につながってくと思います」と話した。新弟子の中でも注目は、学生横綱の明月院 秀政さん(22)。身長180cm、体重166kgと大きな期待を背負う逸材。初土俵を踏む予定だった春場所の中止について、明月院さんは「問題は本当に早く解決してくれないと、場所が開かれないんで。本当に1日でも早く、解決してもらわないと力士が困るので、早く解決してほしいです」と話した。36人が、それぞれに夢を抱き角界の門をたたいた。受験した新弟子は「今まで触れたことない世界だったんで、まだ、全然わからないことばっかりなんですけど、楽しく、けいこは厳しくやっていけたらいいなと思っています」と話した。