八百長問題で揺れる日本相撲協会は、臨時理事会を開き、満場一致で春場所の中止を決定した。放駒理事長は、「相撲の歴史で最大の汚点」と述べ、謝罪した。放駒理事長は「これまでの永きにわたった相撲の歴史において、最大の汚点を残した形となりました。大変ご心配とご迷惑をおかけしたことに対し、深くおわび申し上げます」と述べた。日本相撲協会の放駒理事長は、6日午後5時から記者会見を行い、「相撲ファンの理解を得られる状況になく、疑惑の調査も難航している」と述べ、春場所を中止した理由を説明した。また、2011年に予定されていた地方巡業をすべて中止することも発表した。6日の臨時理事会は午前11時前に始まり、満場一致で春場所の中止を決定し、1時間足らずで終了した。その後、午後2時から評議員会が行われ、全親方に春場所の中止が報告された。大相撲の本場所が中止となるのは、1946年に国技館の修復のために中止となった時以来、65年ぶり2回目で、不祥事による中止は史上初めてのケースとなる。