八百長問題で揺れる中、けいこに励む相撲部屋にサッカー選手の卵たちが体験入門した。気迫のこもったけいこを初体験した。まだ夜も明けきらない早朝。貴乃花部屋では、連日、力士たちが真剣にけいこに取り組んでいる。そのけいこの傍らに、新米力士が3人。彼らは、サッカー協会のエリートアカデミーの生徒たち。2011年で3回目となった相撲部屋実習では、5つの部屋に15人の生徒が体験入門した。貴乃花親方の厳しい目が光る中、また割りをしていると、貴乃花親方が「あした、ぶつかり(げいこ)やるから覚悟しておけ」と話した。貴乃花親方は「きょうはまだ、慣らし。あすはバシッといきますよ」と話した。視察に来た川淵三郎キャプテンも、相撲のけいこに太鼓判を押した。川淵キャプテンは「相撲のけいこを見て、子どもたちが(力士たちが)すごいことを毎日やっているんだと知ることで、日ごろの練習に取り組む姿勢が変わっていくと思うんですよね」と話した。JFAアカデミーの浅岡大貴選手は「緊張はかなりしました。でも、力士さんがしゃべってくれるのでとても楽しいです」と話した。また、JFAアカデミーの金子翔太選手は「力士さんのいびきが大きかったので、あまりよく寝られませんでした」と話した。実習は13日までで、力士の本気を間近で体験する