12年後の2022FIFAワールドカップ開催国は、2010年に決定される。日本開催の鍵を握るFIFA(国際サッカー連盟)の視察が始まっている。2022年のワールドカップ招致レースに立候補している日本だが、21日、試合会場となる埼玉スタジアムで、FIFAの視察団の訪問を受けた。日本サッカー協会の犬飼基昭会長は「こまごまとしたところまで見てもらったんですけども、すごく感心しておられました」と話した。浦和レッズの阿部勇樹選手(28)は「(日本の)良さをわかっていただいて、日本で開催できれば、素晴らしいことだなと思います」と話した。2022年の開催地候補は、日本をはじめ、韓国、アメリカ、カタール、オーストラリアの実質5カ国。その先陣を切って、FIFAによる日本の視察が今週始まった。視察は分刻みのスケジュールで、大阪、埼玉、東京の3都市にまたがる。日本のセールスポイントは、世界に誇る技術力。裸眼でも3D映像を楽しめるパブリックビューイングを全世界に発信する。さらに大阪城では、人力車で視察団が到着するなど、日本独自の文化もしっかりアピール。そして、日本でワールドカップが開催された場合、大阪・梅田が開幕戦や決勝戦の会場の有力な候補地とされている。大阪駅近くの貨物場跡地にメーンスタジアムを建設する予定だが、およそ1,000億円の建設費の負担先もまだ決まっていないなど、課題も残る。2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会でベスト16進出を果たした勢いを生かし、日本が初の単独開催をつかめるのか。開催地は12月2日に決定される。