22日、イタリア・セリエAのチェゼーナに合流するため、サッカー日本代表のサイドバック・長友佑都選手(23)が成田空港に現れた。その姿を一目見ようと、100人近いファンが集まったが、女手一つで育て上げた母の美枝さんがその中に埋もれていた。長友選手の母・美枝さんは、「(息子の肌と)洗顔とか合わなかったらいけないので、持ってきました」と話した。長友選手に頼まれて、シェービングフォームなどを持ってきたというが、あまりの人だかりでなかなか近づけず、ひっそり関係者に渡していた。美枝さんは、「皆さんの支えがあって、今の佑都があるので...」と話した。多くのファンに囲まれる息子に思わず涙する美枝さん。会見の時も、陰から見守っていた。長友選手は、「世界一のサイドバックになれるよう、努力します」と話した。また、移籍先が注目される松井大輔選手(29)もフランスへ出発した。松井選手は、「自分のサッカー人生で悔いのないよう、選びたいと思います」と話した。一方で、2022年のワールドカップ開催に立候補している日本。22日、4日にわたって行われていたFIFA(国際サッカー連盟)の視察が終了した。2022年ワールドカップ日本招致「大使」の本田圭佑選手(24)は、「なんとか2022年、日本でワールドカップを開催してほしい」と話した。日本サッカー協会の田嶋専務理事は、「予定したものが、しっかりと伝えられたのではないか...」と話した。日本招致委員会は、3D映像やデジタルチケットと、「次世代ワールドカップ」をアピールし、手応えを感じてるようだが、スポーツライターの玉木正之氏は、「(W杯を)日本で開催するために、どう協力してくれる国がどのようにあるか、まったく見えてきませんよね。そのあたりの運動がないかぎり、日本(招致)は難しいでしょう」と話した。