23日の東京株式市場は、22日より32円69銭安い、9,596円74銭で取引を終えた。23日の取引について、SMBCフレンド証券投資情報部・松野利彦氏の解説です。23日のマーケットは、一進一退の展開となった。アメリカの金融当局による成長率見通しの下方修正などでアメリカ株式市場が急落し、これを受けて東京株式市場も安値となった。しかしその後、手掛かり材料難から方向感を失い、平均株価は上下100円程度の狭いレンジ数にとどまっている。売買代金も再び1兆円を超えるのがやっとの状態に戻ってしまった。こうした地合で、セクター別には、その他製品を筆頭に、小甘い業種が目立っている。また、個別に値下がり銘柄数は過半数となり、雰囲気はあまりよくない。もっとも、引け後に発表された日産自動車の業績見通しは、営業利益ベースでトヨタを上回る強気な内容となっている。そのため、外部環境次第ではあるが、24日のマーケットは自動車セクターを中心に、元気な週末を迎える可能性がある。