国内外のギャラリーが集まり写真作品を展示・販売する日本初の写真専門アートフェア「東京フォト２００９」（同委員会主催、米国大使館協賛）が４日からの３日間、港区六本木７丁目のベルサール六本木で開かれる。３日夜には関係者向けの内覧会があった。　参加ギャラリーはニューヨークや香港など海外から５軒、国内は小山登美夫ギャラリーなど約２０軒。日本初公開を含む３００点以上の写真が展示・販売される。　主催の原田知大・同委員会代表（３９）は「海外のアートフェアでは日本の現代写真への評価が高まっている。最前線の作品を展示・販売することで、パリやニューヨークに匹敵する国際的な市場を日本にも新しく作り出したい。集まった作品は質が高く、購入せずに眺めるだけでも楽しめます」と話す。　都写真美術館（目黒区）の笠原美智子・事業企画課長は「写真だけの、販売を目的とした本格的なアートフェアは日本で初めて」と話す。欧米や中国に比べ、日本の写真市場は貧弱だと指摘したうえで「国内での写真の価値を高め、コレクターを養成するきっかけになれば」と成功を期待している。　同会場では、米サンディエゴ写真美術館などが収蔵する作品約１００点を紹介する特別展「フォト・アメリカ」も同時に開催。また、写真家の篠山紀信氏、蜷川実花氏によるサイン会も予定している。　午前１１時から午後５時まで（５日は午後７時まで）。入場料１５００円。詳しくは同委員会サイトｈｔｔｐ：／／ｔｏｋｙｏｐｈｏｔｏ．ｏｒｇ／まで。