プロ野球・北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手(22)は28日、新人研修会に参加し、プロ野球選手としての心構えを学んだ。いよいよ近づく開幕へ、調整も順調の様子だった。プロ野球新人選手研修会が東京・港区で開かれ、6つの講義が行われた。「話し方、インタビューへの対応」の講義では、斎藤投手が壇上に呼ばれ、講師との模擬インタビューがスタートした。講師に「ことしのNPBのスローガンは『覚悟』。斎藤投手の覚悟は」と聞かれ、斎藤投手は「1年目ということもありまして、アマチュアからプロというふうになりますので、とにかく24時間、野球に集中したい。とにかく野球に時間を費やしたい」と話した。これに対し、講師は「言っていることは、ほぼ完ぺきですよ。1つ文句が言いたいのは、口の開き方が小さい、早口でしょう。これを機会に口を開けてみては」とアドバイスした。強烈なダメ出しに苦笑いの斎藤投手だったが、調整は至って順調な様子を見せている。オープン戦初登板となった26日の千葉ロッテマリーンズ戦では、斎藤投手はピンチを迎えるものの、堂々のピッチングで1回を無失点と、ルーキーらしからぬマウンド度胸で、2010年日本一のロッテ打線を封じた。開幕1軍へ猛アピールとなった。斎藤投手は「開幕が近づいてきていますので、自分の出せることを出して、開幕1軍に残れるようにがんばりたいと思います」と話した。そして、2006年夏の甲子園決勝で激闘を演じた東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手(22)と、笑顔で握手を交わした。4年の時を経て、新たな名勝負を作り上げる。田中投手は「今シーズンも1年間、しっかりお互いにやれたらいいかなと」と話した。およそ5時間の講義を終えて、ほっと一息ついた斎藤投手は3月2日、本拠地の札幌ドームで東京ヤクルトスワローズ戦のマウンドに上がる。斎藤投手は「すごく勉強になりました。初めてのことだったので。プロの楽しさはもちろん、怖さを知れたかなと思います」と話した。