大相撲の八百長問題で、横綱・白鵬が沈黙を破った。また日本相撲協会は、臨時理事会で、春場所中止にともなう具体策を決定した。春場所の中止決定以降、白鵬は、初めてけいこを行った。そして、八百長問題に対し、深いため息をつき、口を開いた。白鵬は、「全国の皆さん、また、相撲を愛する皆さまに、力士代表として心からおわびしたいと思います」、「(横綱自身が八百長にかかわったり、見たり聞いたりはないのか?)それは、ないっていうことしか言えないじゃないですか」と話した。また相撲協会は、臨時理事会で、中止にともなう具体策を決定した。春場所の番付は発表せず、内部資料として、初場所の成績を考慮した早見表を作成。この表に基づき、力士の給料などを支給する。中止決定前に十両昇進が発表されていた玉飛鳥、益荒海、磋牙司の3人は、十両として扱い、およそ103万円の月給が支払われる。また、幕下以下への場所手当支給も決まった。特別調査委員会の全関取への聴き取り調査は9日も行われ、朝赤龍らが調査を受けた。そして理事長は、親方らを通じ、再度調査への協力を呼びかけた。放駒理事長は「きょうの師匠会でも、師匠の方から、(疑惑の)対象力士については『(調査に)協力するように』と、きつく申し渡してくれと、こういう話はしました」と話した。