日本がワールドカップで史上初めてのベスト8を狙う、2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会、パラグアイ戦は29日夜にキックオフします。どう戦うのか決戦の地、プレトリアからサッカー解説者の永島昭浩さんが伝えます。わたしは、28日の日本代表の前日練習を取材しましたが、疲れている表情はまったくありませんでした。練習後、選手1人ひとりと話をしましたが、全員が「やってやる」と自信に満ちあふれた表情で、何かこちらが元気をもらうくらいなんです。それでいて、精神的にも気負うことなく、肉体的にもいつも通りのコンディション。そしてプレトリアの環境も、キャンプ地のジョージ、そして標高の高いこれまでの試合会場とよく似ていますので、選手は「いつも通り」に試合ができると思います。対するパラグアイですが、28日午後にプレトリアに入り、夜はスタジアムに来ただけです。彼らは、それまで気温の高いダーバンにいましから、この環境にうまく適応できるかが焦点になります。(岡田監督が「戦い方は秘密です」と言っていましたが、日本代表はどう戦えば?)これまで通りの戦い方でいくべきだと思います。しっかり守って、一気に攻める。パラグアイも日本と似たようなプレースタイルですから、無理をして攻めると、相手の手の内にはまって、カウンターで一気に攻められます。決して焦らず、我慢してチャンスをうかがえば、必ず流れはこちらにくると思いますよ。