菅首相退陣後の政権の枠組みをめぐり、政府・民主党内で「大連立」を支持する意見が広がる中、自民党の谷垣総裁は6日、民主党の動きを慎重に見極めたうえで判断する考えを示した。大連立構想をめぐっては、6日、枝野官房長官が「国会で幅広く協力いただける体制が望ましい」と、前向きな考えを示した。さらに民主党の岡田幹事長は、自民党に加え、国民新党や公明党などにも協力を呼びかける意向を示した。一方、自民党の谷垣総裁は6日、「今の段階では、まだ早いと私は思います。つまり、民主党の中は権力闘争の真っ最中で、その権力闘争の結果、何が出てくるのかまだわかりません」と述べ、民主党の動きを慎重に見極める姿勢を強調した。また、公明党の山口代表は、「建設的な協議の場を国会につくり、そこで協力していくことを基本にすべきだ」として、大連立に否定的な見解を示した。こうした中、民主党の樽床元国対委員長と自民党の菅元総務相らは6日夜、今後の政局をめぐって意見交換し、政治空白をつくるべきではないとの認識で一致した。