フィギュアスケートの「四大陸選手権」が今週、台湾で開幕する。高橋大輔選手(24)が16日、現地で初練習を行った。2連覇がかかる世界選手権へ、この大会からラストスパートをかける。高橋選手は苦しんでいる。全日本では不完全燃焼の3位に終わり、日本男子フィギュアの先頭を走っていたオリンピックのころの勢いが影を潜めている。高橋選手は「やばいなっていう感じで、必死こいて頑張ってるって感じなんですけど。やらなきゃ仕方ないみたいな気持ちになるので、練習には身が入りますね」と話した。16日は、フリーの曲をかけて調整を行った。プログラム後半の演技構成を手直ししたというだけあって、1つひとつを確認するように、考えながら滑った。この四大陸選手権は、「かつての高橋大輔」を取り戻す場所。2008年の四大陸選手権フリーで、高橋選手は2度の4回転ジャンプに成功し、ISU(国際スケート連盟)の歴代最高得点記録をマークした。高橋選手にとっては、験のいい大会。高橋選手は「いいモチベーションになっているので、気持ち的には、すごく楽ですね。ここから上げていく感じですかね。この試合を機に、世界選手権に向けて」と話した。しかし、16日の調整では、ジャンプが不振だった。転倒する場面が多く見られ、不安を残した。