2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会の激闘から2カ月、次期日本代表監督が決定し、31日午後、就任会見が行われた。新監督は、イタリア出身の名将アルベルト・ザッケローニ氏(57)で、愛称は「ザック」。日本人初のイタリア・セリエAの選手となった横浜FCの三浦知良選手(43)からは、「ボンジョルノ、ボンジョルノ!(こんにちは)。これからはイタリア語でしょ? 覚えないとね、みんなも」、「(新監督は)あ、イタリア人かと。びっくりしましたね。どんなふうなサッカーやるんでしょうね。ちょっと見てみたいですけどね」、「想像がつかないですね。イタリア人の監督が、どういうふうに日本人を指導するのか」と話すなど、驚きと期待の声が聞かれた。31日午後2時から行われた会見には、日本代表のオフィシャルスーツで現れた。次期日本代表監督のザッケローニ氏は「皆さん、こんにちは。アルベルト・ザッケローニです」とあいさつし、日本語で「よろしく、お願いします」と述べた。また、ザッケローニ氏は「ワールドカップを見て、日本は世界の中で確固たるポジションを固めている。だからわたしは、ここ日本で、日本のサッカーをより良くし、さらなる結果を出すという戦いに挑むことにしたのです」、「わたしは、自分のことをバランスのとれた監督だと思っています。日本代表には、攻守のバランスというプレー哲学を伝えたいです」と述べた。ザッケローニ氏は、30歳で監督業を始め、イタリア・セリエAで数々のクラブを率いた名将。1999年には、名門ACミランをリーグ優勝に導き、年間最優秀監督に輝いた。イタリアのサッカー事情にくわしいパンツェッタ・ジローラモ氏は「(ザッケローニ新監督は)まじめ。一生懸命やるし、あとは勉強家。あとは、新しい人たちを使ったりとか、チャレンジャーですよね。おとなしい人だから、もしかしたら日本の選手とか社会的に合うんじゃないかなと思っていた」と話した。2006年、セリエA・トリノに在籍していた時、ザッケローニ氏に指導を受けた現FC東京の大黒将志選手(30)は「ザックさんっていうんですよ、あだ名は。冷静で穏やかな監督で、試合になったら熱いですけど」、「日本人のことは、リスペクトしてくれる監督だと思うし、人間的にもすごく穏やかでね。雰囲気はジーコさん(元監督)に似ているような、穏やかな感じ」と語った。イタリア人監督の中には、常に怒鳴り散らすなど激しい気性の人も多い中、非常...