大相撲一行が被災地を回る巡回慰問は、6日で3日目。ちゃんこの炊き出しや、横綱・白鵬の土俵入りなどで、にぎわいを見せている。力士たちによる被災地の巡回慰問。6日、宮城・気仙沼市を訪問した横綱・白鵬ら大相撲一行は、震災当日から避難所となっている面瀬中学校で、ちゃんこの炊き出しなどを行った。そして、このあとおよそ500人の前で行われた横綱土俵入りでは、白鵬が力強いエールを送った。避難所の人は、「すごかった、すごかったです。土俵入りなんて、初めて見たもんで」、「肌は白いし、本当に美男子で。(土俵入りを見てどうでした?)最高でした!」などと話した。4日から始まったこの巡回慰問は、関取18人が参加し、行く先々で歓迎を受けている。特に、ちゃんこは大盛況で、岩手・山田町では、本場の味を堪能しようと、予想以上の人が殺到し、1,500人分が1時間余りでなくなってしまった。ちゃんこを食べた人は、「おいしい」、「最高だね」などと話した。テレビでしか見たことのない力士たちが目の前にいるとあって、被災地の人たちは、われ先にとサインや写真を撮るのに必死だった。大きな体から発せられるパワーに、思わず笑顔になる女の子もいれば、泣き出す赤ちゃんもいた。大地の邪気を取り払うとされる、土俵入りの「しこ」。慰問は8日まで行われ、国技・相撲が、被災地に勇気と笑顔を届ける。白鵬は「地元の方々とふれあえて、あらためて来てよかったなという気持ちであります。いつまでも引きずらずに、笑顔でやっていくことが大事だなと思います」と話した。