2011年度予算の編成作業が大詰めを迎える中、海江田経済財政担当相と自民党の野田税制調査会長が、フジテレビの「新報道2001」に出演し、舌戦を繰り広げた。自民党の野田税制調査会長は「抜本改革の保証担保なしにですね、財源とにかく見切り発車で、『(法人)減税5%だ』と言ったら、何かすごくほめられると思ってやったけど、その結果、どこにそのつけが回るんですか」と述べた。これに対し、海江田経済財政担当相は「消費税に向けて、今やるべきところは、だいたい何年かということで想定もありますから。やっぱりそういう中で、今やれることはどこなのか」と述べたうえで、2011年度予算の新規国債発行額について、2010年度並みの44兆円以内を堅持する方針をあらためて強調するとともに、「埋蔵金」として注目されている「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」の剰余金についても、財源として活用したいとする考えを示した。一方、海江田経済財政担当相は、民主党の小沢元代表の国会招致問題をめぐる党執行部の対応について、「次の絵が描けているのか」と疑問を呈したうえで、「小沢氏も、次の絵がちゃんと描けているのなら、犠牲になるという気持ちはあるのではないか」と述べた。