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北海道の富士 浜益富士(黄金山)
浜益富士(黄金山) 739メートル■伝承抱き 時代重ねる 日本海沿いの国道を北上して石狩市浜益地区に入ると、おわんを逆さにしたような形の山が目に飛び込んできた。地元の商店主で「こがね山岳会」の事務局長を務める渡邉千秋さん(57)は「この山を見ると浜益に帰ってきたなと感じます。高い山じゃないけど身近で、故郷のシンボル的風景ですから」と話す。 ▲ ▲ 均整の取れた姿から「浜益富士」「黄金(こがね)富士」とも呼ばれる「黄金山(こがねやま)」。由来は江戸以前の昔から金鉱があったという言い伝えによるもので、松浦武四郎の「西蝦夷日誌」にも記載がある。ふもとの稲作農家佐々木友治さん(76)は「坑道はなくなったが、頂上にほこらがあって20年ほど前までは雨ごいに登る人もいた」と語る。人とのつながりが絶えたことのない山だ。 山にはもう一つアイヌ語の名前「ピンネタイオルシペ」がある。意味は「木々の茂る平原にそびえる雄山」。この山を含めた一帯がアイヌの英雄叙事詩・ユカラとゆかりの深い場所で、名寄市の九度山(くどさん)(クトゥンヌプリ)とともにピリカノカ(アイヌ語で「美しい形」)として先月、国の名勝に指定されたばかりだ。 ユカラは、超人的な主人公が時に北の海を渡り、様々な戦いを繰り広げるという有名な物語。地元ではユカラを語るアイヌの人々はほとんどいなくなったが、主人公が住んだチャシ(砦(とりで))の伝承調査などから、黄金山はユカラ舞台の候補地のひとつとされる。 いしかり砂丘の風資料館の石橋孝夫・文化財課課長は「松前藩のはるか前の時代から、日本海沿岸のこの辺りは樺太など北方と活発な交流があった。そんな歴史背景や過去の記憶の上にユカラの物語も生まれたのではないか」と推測する。 ▲ ▲ 様々な時代・人々の伝承を抱いてきた山には今、年間2千人ほどの登山者が訪れる。整備された登山道を1時間半ほど登れば、標高739メートルの山頂だ。眼下にはコタン(集落)の間を緩やかに流れる川の流れと、その向こうに広がる日本海――。しばし時間を忘れ、先人たちの営みに思いをはせた。(吉住琢二)
Video Length: 40
Date Found: July 27, 2010
Date Produced: September 08, 2008
View Count: 3
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