国内産ワカメの8割を占める、岩手・宮城県産の「三陸ワカメ」が、東日本大震災による津波で流されるなどして、品薄状態となっている。食材の宝庫、東京・上野のアメ横で、いつもはあったワカメが、探せど探せど見つからない。国内産ワカメの8割を占める、岩手・宮城県産の「三陸ワカメ」が、津波に流されるなどして、超品薄状態になっている。アメ横の海産物店は、「ないないない。今はもう、なかなか入ってこないからな」、「ワカメと言ったら『三陸ワカメ』なんですけど、大震災で流されちゃったもんで」、「(影響で)鳴門産のが、1kgにつき、450〜500円は上がってると。皆さんで奪い合いになって」と話した。ある立ち食いそば店では、入手困難となった三陸ワカメの代わりに、青森県産のワカメを使用している。その結果、ワカメの方が、えび天よりも高いという事態となっている。店の常連客は「(トッピング100円だったのが?)そう、250円。やっぱり...、三陸産のが食べたいというのはありますよ」と話した。三陸ワカメは、復活できるのか。宮城・南三陸町の養殖ワカメ生産者は「これ、今から種を、(ワカメの)胞子を付着させる。先は、厳しいと思うよ」と話した。まさに、収穫期の3月に襲った津波。2012年の春、再びとれるかどうか不透明な状況の中、現場では、三陸ワカメ復活に向けて動き出している。