15日の東京株式市場は、14日より91円90銭安い、9,491円61銭で取引を終えた。15日の取引について、大和証券投資情報部・三多田 隆洋氏の解説です。15日の東京株式市場で、平均株価は反落した。14日のアメリカ市場で、ニューヨーク・ダウは小幅ながら反落した。銀行株の下げが重しとなった一方で、アメリカ当局による追加金融緩和への期待が相場を支え、下値は限定的となった。東京市場では、平均株価が反落して取引を開始し、前日にアメリカ追加金融緩和への思惑による投資マネーの流入観測から大幅高となった翌日であるため、利益確定売りが先行した。後場寄り付きでは、上海株式市場が堅調に推移していることが相場の下支えとなり、一時下げ幅を縮小する場面も見られたが、円相場が1ドル = 81円台前半とやや下げ渋っていることなどから、その後は、再び下げ幅を拡大し、9,500円前後の安値圏での推移となった。業種別トピックスでは、全33業種が下落、証券や銀行、その他金融といった金融株の下げが目立った。