日本人宇宙飛行士の古川 聡さん(47)を乗せたロシアの宇宙船「ソユーズ」が日本時間10日朝、ISS(国際宇宙ステーション)とのドッキングに成功した。古川さんはISSに乗り込み、宇宙滞在をスタートした。ソユーズは、日本時間10日午前6時18分、南大西洋上空でISSとのドッキングに成功。午前9時34分にはハッチが開けられ、古川さんは2人のクルーとともにISSに乗り込んだ。古川さんは、疲れを感じさせない元気そうな様子だった。その後、古川さんは地上にいる家族と交信した。古川さんの妻が「ホームランは必要ないので、チームワークで1塁ずつ進んで、ホームに戻ってきてください」と話し、古川さんの娘は「宇宙に行く夢がやっとかなったね、おめでとう」と声をかけると、古川さんは「皆さんのおかげで、無事国際宇宙ステーションに着きました。頑張りたいと思います。ありがとうございます」と答えていた。古川さんは、およそ5カ月半の宇宙での長期滞在中、さまざまな医学実験に取り組むほか、東日本大震災の被災地との交信も行う予定。