19日の東京株式市場は、18日より8円76銭高い、1万0,022円39銭で取引を終えた。19日の取引について、大和証券投資情報部・近藤慶幸氏の解説です。19日の東京株式市場で、平均株価は小幅ながら続伸した。18日のアメリカ株式市場では、ニューヨーク・ダウが大幅高となった。アイルランドの債務問題について、解決が近いとの観測が強まったことや、この日に再上場した「GM(ゼネラル・モーターズ)」の株価が終日公募価格を上回り、活況を呈したことが、投資家心理の改善を促した。東京株式市場ではアメリカ株高が好感され、大幅続伸となり、1万0,100円台を回復して寄りついた。しかし、短期的な相場の過熱警戒感や、利上げ間近とみられる中国株式相場の下落を受けて伸び悩んだ。その後は、根強い先高期待による買いや、利益確定の売りが交錯し、方向感の乏しい展開の中、安値圏で取引を終えた。セクター別では、証券や保険、銀行などが上昇する一方、建設・不動産などの内需関連株は売られる動きとなった。