大相撲の八百長問題で、引退勧告などの処分に対して、理事を除く親方衆が緊急の年寄総会を開いている。緊急年寄総会は、協会が処分を正式に発表する前の1日午後6時から国技館で始まっており、理事を除く親方たちが執行部に対し、反発の声を上げているもよう。八百長問題の処分を言い渡された力士や親方は、「証拠もないのに認定するのはおかしい。やっていないものはやっていない」などと語っており、処分に反発している。処分を受けた親方からも同様の声が上がっており、執行部に対して反発しているもよう。八百長問題で引退勧告を言い渡された三段目・山本山は「とりあえずクロだからって感じであたまから決めつけられて...。引退勧告って言われました。そりゃ、頭来ますよ...。話も聞かずに引退勧告っておかしいと思いません? 調査の仕方が、まず人の話も聞かないし、『認めたら退職金出ますよ』ぐらいな感じの...、そんなの調査じゃないじゃないですか」と話した。また、退職勧告を受けた谷川親方は、「(八百長相撲)やっていないです。14年間、一生懸命やってきたんですよ。春日錦(竹縄親方)とただ時期が一緒に、同じ番付にいただけで、処分されるのはおかしい、やってないですよ。おれが出したメールじゃないですよ」と話した。八百長問題で引退勧告を言い渡された清瀬海は「疑わしいメールがあったかもしれないですけど、土俵上ではやってません」と話した。八百長問題で出場停止2年を言い渡された千代白鵬は「僕は(八百長を)認めたので。このたびは本当に相撲協会関係者、九重部屋関係者の皆さま、なによりファンの皆さまに大変ご迷惑をおかけしたことを本当に、申し訳ないということを申し上げたいです」と話した。今回の問題で、力士19人に引退勧告、そして3人に2年の出場停止、親方1人に対しては退職勧告が出されている。