大相撲、元・北桜の小野川親方が1日、断髪式を行った。断髪式には200人を超す人々が列席し、愛すべき小野川親方の人柄を表すような、和やかで温かみあふれる式となった。今週末は、元横綱・朝青龍や元大関・千代大海の断髪式が行われる。それに先立って、あの特徴あるまげの人気力士も1日、新たなスタートのときを迎えた。誰よりも旺盛なサービス精神で、子どもからお年寄りまで幅広く愛された元・北桜の小野川親方。23年間の土俵人生、全力でぶつかってきた。節目となる断髪式直前、舞の海キャスターが激励に訪れた。小野川親方は「(今、どんな気持ちですか?)久しぶりに大銀杏を結って。だいぶ(髪が)少なくなってきてるけど...。寄せ集めていただいてやっていただいてるんですけど」と話した。舞の海キャスターが「(まげを)落とすと頭軽くなりますよね?」と話すと、小野川親方は「切ってみないとわからないですけど、なにぶん少ないんで...。そんなに変わらないんじゃ...」と話した。「舞関はやっぱり置かれてます?」と尋ねた小野川親方に、舞の海キャスターは「わたしは一応、ガラスケースを作っておいて、その中で保管してますけど」と話した。これに対し、小野川親方は「ガラスケースに...。あっ...、ガラスケース買うの忘れましたね」と話した。断髪式で、「これから、はさみを入れていただくごとに、お1人さま1本ずつというわけにはいきませんが、二百何十人ということを考えていただきながら」とのアナウンスが流れると、会場から笑いが起きた。200人を超す人々が列席した断髪式は、愛すべき小野川親方の人柄を表すような、和やかで温かみあふれる式となった。色紙に「冬は必ず春となる」と書いた小野川親方。土俵を下りた北桜が、小野川親方として新しい春を迎える。