プロ野球パ・リーグで劇的な逆転勝利に、ホテルや飲食店の関係者がうれしい悲鳴を上げている。その一方で、負けた側は勝利セールが一転、残念セールになった。19日、千葉ロッテマリーンズがプロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズファイナルステージ最終戦で福岡ソフトバンクホークスを下し、日本シリーズ進出を決めた。ロッテは、1位のソフトバンクに、がけっぷちから3連勝。レギュラーシーズン3位から勝ち上がったのは、史上初となった。その興奮から一夜明けた20日、ロッテの地元・千葉では、各所でお祝いイベントが行われた。千葉市内のデパート「そごう千葉店」では、20日から記念セールを開催し、先着500人に「コアラのマーチ」がプレゼントされた。来店客は、「うれしかったです、千葉人としては」、「うれしいです、安く買えるので」などと語った。しかし、あまりに劇的な勝利だったため、「まさか」を口にする人が見られ、少々戸惑い気味だった。来店客は「3位から1番になるとは、本当に思っていなかった」と語った。デパート店のスタッフは「どっちに転んでも大丈夫なように、準備はしっかりしてきましたので」と話していたが、「『まさか』勝つとは思ってなくて、びっくりしました」とも語った。さらに、ロッテ本社は「びっくりしました。まさか、ここまでというのが正直なところです。今のところ、お菓子とアイスクリームについて、日本シリーズ終了後に、ご声援ありがとうございますというセールをやる予定です」とコメントし、特にイベントは考えておらず、日本シリーズまで静観の構えだという。ロッテ傘下のファストフード店「ロッテリア」でも、勝利記念として、急きょ割引セールを展開する。しかし、セールは、10日後の30日からで、店内では告知チラシを張る作業をしていたが、急場しのぎのカラーコピーで対応していた。ロッテリア担当者は「急きょ決まったので、カラーコピーになっているのですが、30日までにポスターを用意して、全面的に応援していこうと思っています」、「優勝したら何かやろうというのは考えていたのですが、調整が間に合わず、3位からとんとん拍子で優勝してしまったので」と語った。セールが始まる30日は、日本シリーズ開幕の日で、応援セールになるとみられる。また、東京・墨田区のロッテシティホテル錦糸町では、フロントスタッフがロッテのユニホームを着ていた。このホテルでは、勝利に合...