3日の東京株式市場は、2日より26円安い、1万0,431円36銭で取引を終えた。3日の取引について、SMBCフレンド証券投資情報部・松野利彦氏の解説です。東京株式市場は、様子見ムード満点で小動きに終始している。2日のアメリカ市場、為替市場など、外部環境に大きな変化がなく、東京株式市場も同様に、なぎ相場となった。中東情勢は依然として緊迫したままだが、取り立てて材料視する向きも少なく、大きく売り込む投資家もいなかったもよう。そのため、東京株式市場の平均株価の値動きは上下41円と極めて狭く、見送り商状だった。個別に騰落は、ほぼ半々で、方向感は乏しく、売買代金はおよそ1兆4,500億円と、前日より減少している。こうした地合いで、好決算となった銘柄や、好決算が期待できる銘柄がにぎわっていた。セクター別に、値上がり、値下がりマチマチながら、繊維がにぎわってきたのは、やはり炭素繊維が好調で、業績が上方修正となった東レのおかげかと考える。4日は週末だが、注目の米雇用統計が発表を控えていて、3日以上に動きにくい相場展開で、一段と決算に特化した状況になると考えられる。