福島第1原発1号機で、原子炉から漏れたとみられる大量の汚染水が、原子炉建屋の地下で見つかった。東京電力は、原子炉の状況をあらためて調べるために、15日午後、注水量を増やすことを明らかにした。1号機では、格納容器を水で満たす「冠水」の作業が進められていたが、原子炉から漏れ出たとみられる大量の汚染水が地下で見つかり、東京電力は、格納容器が破損している可能性もあるとみている。これを受けて、東京電力は、原子炉圧力容器や格納容器の状況をあらためて調べるために、注水量を2日間程度、1時間あたり8トンから10トンに増やして、水位や圧力などに変化がないか確認することを明らかにした。1号機では、冠水作業自体の見直しが避けられない状況だが、東京電力は、今回の調査結果をふまえ、今後、安定的な冷却に向けた作業をどのように進めるか検討する方針。また東京電力は、14日、福島第1原発での作業中に体調不良を訴え、その後死亡した60代の作業員の死因が、心筋梗塞(こうそく)だったことを明らかにした。