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小田急線の地下トンネルを歩く
小田急線の地下トンネルを歩く
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小田急線の地下トンネルを歩く
 直径8メートルの巨大モグラが、仕事を終えて、土の中で休憩していた――。小田急電鉄が世田谷区内などで進める連続立体化・複々線化工事。現在も運行が続く地上の線路の下に、シールドマシンと呼ばれる巨大な機械で掘り進めてきた地下トンネルが一部完成し、報道陣に公開された。(アサヒ・コム編集部) 複々線化は、急行用と各駅停車用で線路を分けることで、スムーズな運行と増発ができるようにする工事だ。今回公開されたのは、下北沢駅周辺の全長645メートルのトンネル。現在使われている線路の真下に、シールドマシンという巨大な機械がもぐらのように進んで掘った区間だ。2月に掘り終わったばかりで、まだ営業用の線路などは敷かれていない「掘りたてホヤホヤ」だ。 小田急線の世田谷代田駅の近くに、シールドマシンの出発地点となった「発進立坑(はっしんたてこう)」があった。深さ29メートルの巨大な穴だ。狭い階段を下りて地下に入ると、そこから異世界だ。回りは鉄骨だらけ。らせん状に続く長くて狭い階段で下りること数分。直径8メートルのシールドトンネルが現れた。このトンネルは、完成後は上りの急行列車用の線路となる。 電車が通るには、直径が大きすぎるのでは、と感じて、担当者に理由を聞いてみた。実は、トンネルの中程に、下北沢駅のホームが設置されるため、それに合わせたサイズなのだという。 「駅のないところに、別の小さな直径のシールドマシンを入れるという選択肢もありましたが、コストの面から、すべて同じ直径で1つのマシンで掘ることにしました」(同社の担当者) 係員に案内されてトンネルを下北沢駅方向に歩く。すでにレールが敷かれているが、これらはすべて機材の移動用。地面はまだ仮受け状態なのか、すき間から筒の底部の丸みがのぞく。 途中で、壁の色が黒から灰色に変わる。黒い部分は駅間で、灰色の部分は下北沢駅になるという。駅では、地上への入り口や通路など、また壁を壊して工事をするため、構造を補強する必要があり、壁の種類を変えているという。 同駅の予定地を超え、再び建設機材が増えてきたところで、日の光が差し込んできた。下北沢駅の近くに掘られた「回転立坑(かいてんたてこう)」だ。そして、そこにいたのは本物のシールドマシン。直径8メートル、全長8メートルの巨大な茶色い筒の先には、強い刃がたくさんついている。これがゆっくり回転して、地盤を...
Channel: Asahi
Category: News
Video Length: 82
Date Found: July 27, 2010
Date Produced: September 03, 2019
View Count: 0
 
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