メジャーか日本のプロ野球か、進路が注目された岩手・花巻東高校の菊池雄星投手(18)が、25日午前11時、会見を行い、国内でプロを目指すと表明した。菊池投手は「進路の方ですが、昨日(24日)、監督さんと両親と自分で話し合った結果、日本でプレーさせていただきたいと思います」と話した。日米あわせて20球団による菊池雄星投手争奪戦。菊池投手自ら出したその答えは、日本のプロ野球で、ドラフト会議での指名を待つことになった。菊池投手は「指名されることがあれば、どの球団さんでも本当にすべてを、ベストを尽くして投げたいと思います」と話した。そして、「夢」と語っていた、高卒メジャーリーガーについて、菊池投手は「まだまだ自分のレベルでは、世界では通用しないと思ったので、メジャーはひとまず封印してというか、とにかく日本でと決めた以上は、日本ですべてを出し尽くして、日本一のピッチャーになってから、世界に挑戦したいという気持ちです」と話した。この1カ月、悩みに悩んだ菊池投手。メジャー球団との面談やチームメートのことなど、複雑にからみ合った思いから、涙がこみ上げてきた。注目のドラフト会議は29日に行われ、9つの球団が菊池投手を指名する見込み。