3日の東京株式市場は、2日より9円80銭高い、1万0,178円32銭で取引を終えた。3日の取引について、大和証券投資情報部・眞壁尭彦氏の解説です。3日の東京株式市場の平均株価は、小幅ながら3日続伸した。2日のアメリカ市場で、ニューヨーク・ダウは続伸。10月の仮契約住宅販売指数が、市場予想に反して改善したほか、小売り各社が年末商戦の好調な滑り出しを示す販売動向を相次いで発表し、投資家心理が強気に傾いた。東京市場では、アメリカ株高の流れを引き継ぎ、平均株価は買い先行で取引を開始した。寄り付き直後には、前日比85円高まで上昇した。しかし、その後は、日本時間3日夜発表のアメリカ雇用統計を控え、様子見ムードが強まり、利益確定売りに押される形で上げ幅は徐々に縮小した。後場中ごろには、一時、下げに転じる場面も見られた。しかし、アメリカ景気の回復期待などを背景に、売り急ぐ動きも目立たず、その後の平均株価は、前日終値を挟んだ膠着(こうちゃく)感の強い展開が続いた。業種別では、精密機器などが上昇した一方、海運や非鉄などが下落した。