国会でも7日の参議院予算委員会で原発の再稼働問題が取り上げられ、菅首相は、あらためてすべての原発を対象とする安全検査「ストレステスト」の重要性を強調し、理解を求めた。原発の再稼働をめぐる政府の突然の方針転換に、民主党内からも厳しい声が上がっている。午前11時前、民主・大久保 潔重参院議員は「ストレステストも、新聞報道では総理の唐突な指示があったと。総理自らの積極的な説明をしていただきたい」と述べた。これに対し、菅首相は「IAEA(国際原子力機関)の指摘のあるストレステストといったことについても、ヨーロッパでは、すでに行われておりますので、国民の皆さんが理解し、あるいは納得できる、その仕組みを、こういう段階でありますから、ぜひ検討してほしい」などと述べた。菅首相は、原発の再稼働にあたり、6日、ストレスチェックを行う方針を指示したことを明らかにするとともに、原子力行政の見直しの必要性を強調した。一方、民主党の大久保議員からは、「ストレステストは、きのう発表だが、海江田大臣が玄海原発を訪れて、再稼働を容認したのは先月29日。順番がチグハグだ」と突然の方針転換に、身内からも批判が出た。また、突然の政府の方針転換に、自民党の礒崎陽輔議員が「海江田大臣は辞めるべきだ」と追及すると、海江田経産相は声を詰まらせて、「いずれ時期が来たら、責任は取ります」と答弁した。