9日は東北から西では青空が広がり、厳しい暑さとなった。気象庁は、関東甲信地方と北陸地方、九州北部地方が梅雨明けしたとみられると発表し、夏本番となった。9日は梅雨明けした各地で強い日差しが照りつけ、厳しい暑さとなった。9日、全国で一番の暑さとなったのは、群馬・館林市で、37.4度を記録した。館林市民は「毎日こんなんだから、もう溶けそうです」と話した。同じく梅雨明けした石川・金沢市では、フェーン現象の影響もあって、33.9度を記録した。笑い声を上げながら水遊びをする子どもたちの姿も見られた。水遊びをしていた子どもは「とっても楽しいです」と話した。被災地でも2011年で一番の暑さとなったところが多く、岩手・陸前高田市の仮設住宅では、福井県の市民団体がゴーヤの苗を植えた。ゴーヤは成長すると日差しを遮り、室温が3度ほど下がるという。原発事故の影響は、楽しいはずのプールに見られた。例年だと子どもたちの歓声が響く、福島・郡山市のプールだが、2011年は、ほとんど泳ぐ人がいない状態となっている。実は、原発事故による放射線の影響を考慮して、屋外のプールは15歳以下の利用を制限している。プールに来た人は「泳ぎやすくて、とてもいいんですけど。やっぱり、みんなで楽しく泳ぎたいですね」と話した。中には、プールに線量計を持ち込む人もいた。一方、プールに入らない子どもは、近くの小川で水遊びをしていた。ただ、心配もあるようで、子どもの父親は「家帰ったら、シャワー浴びようとは思っています」と話した。10日も関東から西は夏空が広がって、厳しい暑さになるとみられる。