「迷惑釣り人」が横行していた新潟県東港・西防波堤の近くにある防波堤が、15日から有料開放された。しかし、依然、立ち入り禁止の防波堤には迷惑釣り人が侵入していた。新潟県東港の第2東防波堤が、15日から本格的に釣り人に開放されることになった。第2東防波堤の釣り人は、「釣り場としてはいいんじゃないですか、遊ぶには」、「知り合いから、『結構ここ釣れるよ』と聞いて来た。(どこから?)栃木です」などと語った。第2東防波堤では、足元に浮輪、入り口には救助用のゴムボートが設置されている。ここは、立ち入り禁止となっている周辺の防波堤よりも比較的安全だという。今回の本オープンにともなって、65歳以上を対象にしたシルバーパスや回数券を発行するなどして、釣り客の呼び込みに力を入れている。1カ月の試験期間を終えて迎えた15日のオープン。入場料は、大人で1日500円。ライフジャケットの着用と、「自己責任で参加する」との署名が求められるが、監視員が駐在し、安全に釣りが楽しめるという。主催側は「安全で楽しい、マナーを守れる釣り場にしたい」と語った。しかし、立ち入り禁止の西防波堤では、15日も釣り人の姿が見られた。西防波堤を訪れた釣り人は「(立ち入り禁止と知っている?)知ってますよ! 有料っていうのが、微妙。(第2東防波堤は)もともと行きません、前から。(どうして危険なところに行くのか?)釣りがしたいから」と語った。この西防波堤は、大物の魚が釣れる場所だというが、普段から波が高く、2010年は3人の釣り人が高波にさらわれ、死亡した。危険な行為に注意を促すと、「釣れないもん。釣れないし、混んでしょうがないし。注意さえしていれば、大丈夫じゃないですか」と語った。釣り人を危険から守るために開放された堤防。しかし、マナーを守らない釣り人は、後を絶たない。