福島第1原発事故について、原子力安全・保安院の会見を行ってきた西山英彦審議官が、女性問題での週刊誌報道を受けて、スポークスマン役を更迭された。原発の実態を聞き出そうとする記者が集まる中、29日、原子力安全・保安院の会見で、驚きの発表があった。原子力安全・保安院の広報は、「本日から説明者でございますが、西山に代わりまして、森山原子力災害対策監に代わります。よろしくお願いします」と発表した。スポークスマンを務めてきた西山審議官を襲ったのは、女性問題という想定外の事態だった。西山審議官は23日、「わたしの至らなさを示しておるというふうに考えておりまして、深く反省して...」と述べていた。先週、一部週刊誌で女性問題が報じられた西山審議官。その後、経済産業省に抗議が殺到し、業務に支障が出るとして更迭となった。西山審議官は、「実を言うとほっとしている。まったく休みがなかったから」と話しているという。後任は、政府、東京電力の統合対策室で業務していた森山善範原子力災害対策監が務める。