2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会、日本代表は29日夜、初のベスト8進出を懸けて決勝トーナメント1回戦でパラグアイと対戦する。28日は、試合会場となるスタジアムで公式練習を行った。日本代表は、ワールドカップで新たな歴史の1ページを作ることができるのか、選手の表情からは、その気負いはほとんど感じられなかった。決戦の地・プレトリアのスタジアムには、海外の報道陣も詰めかけ、試合のたびに調子を上げる日本代表への関心の高さがうかがえた。選手たちはストレッチのあと、パス回し、そして狭いスペースでの紅白戦などを行いながら、芝の感触を確かめた。岡田武史監督(53)は「われわれの力を100%出せば、十分に可能性があると。自分たちのベストのゲームをできるようにさせてやりたい」と話した。川島永嗣選手(27)は「失うものは何もないですし、思い切ってチャレンジして、いい結果を残したいと思います」と語った。長友佑都選手(23)は「しっかり止めて、攻撃にも参加していきます」と話した。岡崎慎司選手(24)は「自分が出る時は、やっぱり得点が欲しい時だと思うので、自分は果敢にやっていきたい」と語った。遠藤保仁選手(30)は「2勝してここに来られましたし、まだまだ上に行きたいという気持ちが、みんなみなぎっているので、非常にいい状態です」と話した。一方、パラグアイ代表は、試合前日の28日に現地入りしたが、スタジアムでの練習はせず、芝の状態を確認するだけにとどまった。パラグアイのマルティーノ監督は、「(日本代表は)とてもスピードのあるチーム。守りから攻撃への変化が速い。長谷部や遠藤のように中盤から攻撃に加わる選手もすばらしい」と話した。日本代表初のベスト8進出を懸けた一戦は、日本時間29日午後11時にキックオフを迎える。