菅首相は9日もまた、8月までの続投に意欲満々だったが、民主党内ではポスト菅を狙う複数の名前が表面化している。とりわけ、野田財務相を本命視する声が聞こえている。9日、菅首相は「がれきの処理についても、一応、8月中に。(その後も)つなげていくことを含めて、私の大きな責任だと考えています」と述べた。8月まで続投する意欲を示した菅首相だが、民主党内では、菅首相が6月内に退陣表明する方向で調整が進んでいる。その裏で、ポスト菅への動きが活発化しつつある。9日午後8時ごろ、民主党の小沢鋭仁前環境相は、「ただまあ、本当にだから、やる時はやりますから」と述べた。小沢前環境相が9日夜、代表選に出馬する意欲を表明した。一方、執行部を中心に有力な案として浮上しているのが、野田財務相の擁立。民主党の渡部恒三最高顧問は、「(首相に)なれば、立派に務まるな」と述べた。民主党の前原前外相は、「野田さんご自身は立派な方だと思います」と語った。野田財務相を評価する前原氏にも出馬を期待する声や、鹿野農水相を推す声もある。ポスト菅レースは、徐々に熱さを増している。一方、民主党の輿石参議院議員会長は、「どこまで(今国会を)延長するのか、どういう道筋で運営していくのかもわからないうちに、そういうことだけが先行するというのは、おかしいんではないかと。あまり慌てるな、騒ぐなと」と述べた。