クリスマスを目前に、デパートなどの商戦がピークを迎えていますが、2010年は、「ちょっとぜいたく感」のある商品が人気だということです。客のよりいっそうの取り込みへ、追い込みをかける各社の取り組みを取材しました。もうすぐクリスマス。デパートでは、早くも店頭でのケーキの販売が始まっている。アンリ・ルルー伊勢丹新宿店の松本佑美店長は「値段が少し高くても、高品質で高級感のあるケーキを求めるお客様が増えております」と話した。一方、松屋銀座の食品担当者が、目玉商品「七面鳥」の仕入れのため、都内のレストランでソース選びを行っていた。松屋銀座の食品部バイヤー・嶋田隆司さんは「シャンパンとか赤ワインに合うものを探す方が、非常に多くてですね。そういった総合的な意味も込めて、ベリーのソースで、松屋(銀座)としては戦っていきたいというふうに思っております」と話した。さらに、5,985円の七面鳥をめぐって、バイヤーの嶋田さんが、「ことしの景気の流れを考えちゃうとですね、3倍ぐらいの数は、絶対売れるんじゃないかと」と話すと、工場長は「(発注数量)3倍ですか!? まあ、何とか頑張らせていただいて...」と話した。松屋銀座が、2010年に打ち出すのは「本物志向」。チキンより2倍も高い値段の七面鳥で勝負をかける。松屋銀座の食品部バイヤー・嶋田隆司さんは「最近、節約疲れで、ちょっと高級なものを探しているお客様というのを、非常に肌で感じます。そういった流れを受けまして、ことしはターキー(七面鳥)。ゴージャスさ、本物さというものを前面に押し出したターキーをメーンに打ち出しております」と話した。こうした中、西武渋谷店では、男性客の心理をわかった男性店員が、客の探しているものを一緒に探してくれるサービスを行っている。週末のアクセサリー売り場に男性社員を配置し、女性販売員と接するのは恥ずかしくて気が引けるという、男性客の悩みを解決する。客は「やっぱり、男性の方が店頭に立っているって、あまりないと思うので、面白いかなと」と話した。西武渋谷店のギフトアドバイザー・松崎康平さんは「僕もシャイな、ちょっと内気な性格ですので。そういった方に、少しでも百貨店にお立ち寄りいただきまして、いろんなアクセサリーをお探しする、ちょっとでもお手伝いができたらなと」と話した。消費の低迷が続く中、「ちょっとしたぜいたく」を求めるこの傾向が、景気回復へのき...