G20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)が韓国で開幕し、初日の22日は、アメリカなどが各国の経常収支に数値目標を設けることを提案した。G20初日の22日は、世界経済の不均衡是正に向け、アメリカと議長国の韓国が、2015年に各国の経常収支の赤字や黒字を、GDP(国内総生産)に対する比率で4%以内に抑えることを提案した。これに対して野田財務相は、進捗状況の参考値とすることは容認できるものの、厳格な目標とすることには慎重な姿勢を示したという。野田財務相は「G20で何らかの結論は出さなければいけないと思いますので、厳格な数値目標というのは、ちょっと考え方としてはどうかと思いますが」と話した。今回のG20では、各国が輸出拡大を目指し、自国通貨の下落を促す「通貨安」競争をめぐる議論が注目されている。会議は23日も行われ、夕方に共同声明を発表して閉幕するが、先進国と新興国で利害のぶつかる為替問題で、どこまで現実的な対立回避策を声明に盛り込めるかが焦点になるとみられている。