10日の東京株式市場は、9日より47円29銭高い、9,514円44銭で取引を終えた。10日の取引について、大和証券投資情報部・真壁尭彦氏の解説です。10日の東京株式市場で、平均株価は続伸となった。9日のアメリカ市場では、ニューヨーク・ダウが7営業日ぶりに反発。アメリカの4月貿易統計で輸出額が過去最高となったことから、景気回復への減速をめぐる懸念がいったん和らぐ格好となった。アメリカ市場の反発を受け、東京株式市場では平均株価が続伸して取引を開始した。自動車や電機を始め、幅広い銘柄に買いが集まり、一時は9,600円台を回復する場面も見られた。10日、大引け後に発表を控えていた、トヨタの業績見通しに対する期待感も、相場を押し上げる要因となった。ただ、韓国の中央銀行が政策金利の引き上げを発表し、アジアの株式市場が下落したことが重荷となると、平均株価も後場に入り、上げ幅を縮小した。後場中ごろには9,500円近辺まで水準を落とし、結局、47円29銭高の9,514円44銭で10日の取引を終えている。業種別では、鉱業、水産農林、石油・石炭製品などが上昇している。