砂糖、小麦、そしてコーヒーなど、次々と価格高騰の波が押し寄せている。9日に発表されたレギュラーガソリンの全国平均店頭価格は、7日現在で、1リットルあたり138円10銭と、10週連続の値上がりとなった。また、ブリヂストンは、乗用車用などのタイヤの出荷価格を6月から引き上げると発表した。世界的な「原材料高」。こうした価格高騰の理由の1つとなっているのが、投機マネーの流入。中国・北京最大級の野菜市場で、荷台に山積みになっているのはニンニク。2010年、中国では、不作や投機のための買い占めなどの影響で価格が高騰し、日本でも、卸値が値上がりするなどの影響を受けた。現地の人は、「(ニンニクを倉庫にためていましたよね?)もうけるためだよ。でも、もうかった人より、損した人の方が多いよ」、「(保存する)時間がたちすぎちゃうと、売れなくなるよ」などと話した。買い占めの反動から、中国では現在、徐々に価格が下がってきているという。世界的な原料価格の高騰を受け、来週開かれるG20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)では、投機マネーの規制について話し合われるという。