菅首相が辞任する意向を表明しながら早期退陣を否定したことに、与野党で反発が広がる中、民主党の小沢元代表と鳩山前首相は電話で会談し、早期辞任を求めていく考えで一致した。菅首相は参議院予算委員会で、2日の鳩山氏との会談では、辞任の時期は約束していないと強調した。みんなの党・小野次郎議員は「(鳩山)前総理との会談では、一体、退陣という言質というか、発言は出たんですか、出なかったんですか」と述べた。これに対し菅首相は、「私が何かをこういう条件のもとでそういう約束はしたかということで言えば、そういう約束にはまったくなっておりません」と述べた。また、自民党の山本一太参院政審会長は「内閣不信任決議案を否決するために使ったやり方は、『政治的な詐欺』だ」と菅首相を厳しく批判し、「6月末に問責決議案をつきつけるチャンスが必ずやってくる」と述べた。一方、鳩山氏は小沢氏と電話で会談し、「政治家同士の約束だから、菅首相には必ず守らせる」と述べ、早期退陣を求める考えを伝え、小沢氏は「わかった。頑張ってほしい」と応じた。鳩山氏は、菅首相の早期辞任に向け、両院議員総会の開催を求めていく構え。