沖縄地方が過去、最も早い梅雨明けを迎えた。平年に比べ、2週間も早い夏の到来だが、ほかの地域では、梅雨空の下で家電商戦に異変が起きている。そして、梅雨どきの熱中症にも注意が必要となる。気象庁は9日、沖縄地方の梅雨明けを発表した。平年に比べ、14日早く、1951年の統計開始以来、最速となる。街の人は「まだ、6月なのに」と話した。一方、平年であれば、東北地方でもそろそろ梅雨入りの声が聞こえてくる。梅雨を前に、宮城県の南三陸町では、地元住民がハエなどの害虫対策のため、消毒作業を行った。海水に漬かったがれきの撤去に時間がかかっているため、がれきから悪臭やハエなどが発生し、衛生面の悪化が懸念されている。町民は「腐敗したものから、そういうのから虫がわいて出てきたんだと思います。で、子どもは小さい子もいるしね」と話した。日本列島は9日、全国的に日中は日差しに恵まれた。東京・有楽町では、9日午後2時、フジテレビの大島 由香里アナウンサーが手にした温度計が28度を指すなど、強い日ざしとじめっとした空気で、汗をかく暑さとなった。梅雨入り以来、東京では、1日 = 10mm以上の雨を観測したのは、わずか4日だった。雨の少ない状態に、屋台村では売り上げが伸びているという。日比谷の屋台村の人は、「例年に比べては、いいと思います。やっぱり、予報で雨があんまりないっていうのもありますし」と話した。そして、家電も売れている。平年より早く始まった2011年の梅雨を涼しく快適に過ごそうと、湿度を下げる除湿機の売り上げが伸びているという。2011年、飛ぶように売れているという除湿機は、「ビックカメラ 池袋本店」では、2010年の同じ時期と比べて、実に3倍の売り上げを記録しているという。除湿器を購入した人は、「乾燥機だけだと、ちょっと水が全部取れない気がして」、「冷房つけるよりは高くないし、電力も抑えられるかなって」と話した。売れている理由は、早い梅雨入りに加え、電力不足による節電の機運の高まりも挙げられる。洗濯物を外に干せない梅雨の中、乾燥機やエアコンよりも、消費電力の少ない除湿機で乾かそうと考える人が多いという。売り場担当者は、「乾燥機も乾燥できるんですけれども、やはり電力が除湿機に比べて非常に高いと。いろんな種類があるんですけれども、なるべく消費電力を抑えてというお客様が非常に多い状況でございます」と話した。夏本番はもう少し先だが...