TBSホールディングスは、「住生活グループ」と行ってきたプロ野球・横浜ベイスターズの売却交渉を打ち切ったと発表した。TBSホールディングスの財津敬三社長は「これまでに合意に至らず、時間的な問題など総合的な見地から、今回の協議自体を打ち切ることといたしました」と述べた。交渉が決裂したのは、本拠地や球団人事など複数の諸条件で折り合わなかったためで、TBSは、金額ではないとしている。TBSホールディングスの財津社長は、「オーナー企業として責任を果たす」として、来シーズンも引き続き球団を保有する考えを明らかにする一方、「いい話があれば、今後も(球団売却の)可能性はある」とも述べ、将来の球団売却の可能性も示唆した。住生活グループ傘下「トステム」の溝口和美副社長は「諸条件が折り合わず、合意に至りませんでした。(球団)取得を断念せざるを得ないということに関しましては、非常に残念に思っております」と述べた。一方、住生活グループも、TBS側と27日、交渉を打ち切ったと発表した。会見で、住生活グループ傘下の「トステム」の溝口副社長は、来シーズン以降に再度、買収に名乗りを上げる可能性について、「個人としてはチャンスが欲しい」と述べた。