韓国・ソウル市の高層ビルで5日、地震が起きていないにもかかわらず、建物が上下に揺れ、ビルで働く従業員や客が避難する騒ぎがあった。揺れた原因はわかっていない。原因不明の揺れがあったのは、大型商業施設に併設された39階建てのオフィスビルで、6日午前、関係者以外のビルへの立ち入りは禁止され、中では地盤の傾きや建物の強度を調べる検査が続けられている。5日午前10時すぎ、従業員から「建物が上下に揺れている」と消防に通報があった。揺れが起きた直後には、エレベーターホールに続々と人が集まり、500人以上が外へ避難する騒ぎとなった。韓国の気象庁によると、当時、地震は発生しておらず、建物が揺れた原因はわかっていない。建物内にいた人は、「揺れはゆっくり長く感じられた。周りの人は『めまいがする』と言っていた」などと話した。ビルは1998年、川沿いの埋め立て地に建てられ、施工会社は、震度7の地震にも耐えられる設計としていた。地元当局は、ビルへの立ち入りを禁止して揺れの原因を調べている。