フィギュアスケートの村上 佳菜子選手(16)が24日、冬季アジア大会の結団式で旗手代行の大役を務めた。日本を代表する選手として、「日の丸」の重みをその手にしっかりと感じた。いつも、どんな時も笑顔と、とびきりの「佳菜子スマイル」で、瞬く間に日本のトップスケーターの仲間入りを果たした村上選手だが、なぜか24日は、緊張した様子だった。笑顔は影をひそめ、そわそわと落ち着かない様子だった。それもそのはず、冬季アジア大会の結団式で、旗手代行という大役を務めることになった。開会式で旗手を務める小平奈緒選手(24)が遠征中で、24日の結団式に参加できなかったため、村上選手に代行の大役が回ってきた。重さおよそ7kgという日の丸の旗、それ以上に日本代表という重い責任が、村上選手の両手にかかった。しかし、これまでもプレッシャーを力に変えてきた村上選手は、見事にどきどきの初体験をやり遂げた。村上選手にとって、2010年の全日本選手権以来となる大会が、今回のアジア大会となる。3月の世界選手権へ向けて、はずみをつける舞台となるのか、冬季アジア大会は、カザフスタンで30日に開幕する。