国技館には、夏巡業に出発する多くの力士の姿があった。その中には、野球賭博で謹慎していた力士たちもいた。野球賭博問題で謹慎した豊響は「ずっと反省して、また次、土俵に立てる時が来たら一生懸命頑張る」と話した。同じく謹慎した豊ノ島は「頑張って、ファンの方に喜んでもらえるような巡業にしたいと思ってます」と話した。横綱・白鵬は「これで全員そろったって感じで。いろいろありましたから、夏巡業を楽しみにしている方々がたくさんいると思うので...」と話した。大型バス8台に分乗して、夏巡業へと出発した。向かった先は、新潟県。6日から夏巡業が始まる南魚沼市の会場には、把瑠都や魁皇、白鵬ののぼりは立っていたが、今回、野球賭博問題で謹慎処分となった力士ののぼりは立っていなかった。会場入り口には、「暴力団お断り」と書かれた看板もあった。南魚沼場所実行委員会は、「一連のいろいろごたごたがありましたんでね、どうなるか。一応、チケットはかなりの数が売れているんですが」と話した。5日午後4時半ごろ、放駒親方と大関・把瑠都は、南魚沼市長を表敬訪問した。野球賭博による謹慎力士たちも一堂に会することで注目される夏巡業は、角界再生の足がかりとなるのか、注目が集まる。