卓球の福原 愛選手(21)が、3度目の中国・スーパーリーグに挑戦。「卓球王国」での毎日は、神経をすり減らすような卓球漬けの日々です。広東省チームの一員として戦う福原選手の熱い夏に密着しました。7月、中国・上海万博で、プロモーションイメージ大使を務める福原選手が、日本館を視察した。福原選手は、笑顔で見学していたが、突如、体に異変が起き、体を押さえたあと倒れ込んでしまった。多忙なスケジュールを縫って出席したイベントでのアクシデントで、大事には至らなかったが、周囲が心配をした瞬間だった。そのおよそ1カ月前の6月にスタートした、世界最高峰の舞台、スーパーリーグへの挑戦。福原選手が入団した広東省チームは、2009年、リーグ3位の強豪。福原選手は「自分がどのくらいできるか、成長したのかを超級(スーパーリーグ)でやってみたかったからです」、「自分でも、自分の実力がよくわからない。やっぱり、世界で一番強いリーグなので、いったい自分がどれくらい、その場で勝てるのか」と話した。広東省 - 遼寧省の試合が行われた会場は満席、およそ3,000人の観客が詰めかけた。福原選手の相手は、2007年の世界チャンピオン・郭躍選手だった。立ち上がり、郭躍選手の強打の前に押し込まれてしまった。福原選手も、ピッチの速いストロークで、すかさず反撃し、世界チャンピオンから1ゲームを奪った。しかし、最後は郭躍選手の強打を浴びて、3 - 1で敗戦した。この舞台に戻ってきて、あらためて痛感するスーパーリーグの壁。福原選手は「3日に1回試合、3日に1回試合、3日に1回試合...。1週間空いて、また3日に1回試合、3日に1回試合...」と話した。振り返る暇もなく、続く試合。結果が出ず、出場機会も減っていく。外国人選手の出場枠はわずか1つで、練習でも気が抜けない、卓球漬けの毎日が続く。そんなある朝、アクシデントが起こった。福原選手は「え〜! 2枚ずつ入ってた。きょうは、何かおかしいな、おかしいなと思って。目の調子がおかしいのかと思ってたら」と話した。福原選手は、コンタクトレンズを寝る前に外すのを忘れ、朝、さらにその上からレンズを重ねてつけてしまった。福原選手は「2枚ずつ入ってた。朝起きて、目が良くなったかなって思った」と話した。練習の疲れを癒やしてくれるのは、福原選手の今一番のお気に入り、ほんのり甘い「タピオカミルクティー」。そして、ギターを弾いて気分転換も。福原選...