親子2代にわたる日系人大統領の誕生となるのか、注目が集まった南米ペルーの大統領選挙の決選投票は、8割ほどの開票が進み、フジモリ元大統領の長女・ケイコ候補は、対抗馬の候補に、わずかにリードを許している。ペルー・リマにある、ケイコ候補が会見を開くホテルの外では、大勢の支持者らが詰めかけ、開票の結果を見守っている。アルベルト・フジモリ元大統領の長女・ケイコ候補は、貧困対策などを重点課題に、選挙戦中盤で支持を拡大してきた。しかし、殺人罪などで服役中の父親、フジモリ元大統領の強権的な政治手法を嫌う国民は多く、対抗馬の元軍人、オジャンタ・ウマラ候補は「フジモリ批判」を展開し、終盤ではウマラ候補が盛り返していた。選挙管理委員会によると、開票率78%時点で、ウマラ候補が50.087%、ケイコ候補が49.913%となっている。今後、ウマラ候補が優勢とされる農村部の開票が進むため、ケイコ候補が劣勢をはね返せるかどうか、微妙な情勢となっている。ケイコ候補は「きょうは、この国の未来と運命を決める日。わたしは、きょうを幸せな気分で迎えているわ」と述べた。ケイコ氏は、日本時間6日午前11時ごろ、支持者の前に現れ、「公式な集計を待ちたいが、結果が裏づけられれば、それを受け入れる」と述べている。大勢の判明は、日本時間の6日夕方になる見通し。