大相撲の賭博問題で、日本相撲協会は臨時の理事会を開き、大関・琴光喜の解雇処分を決定した。また、評議委員会が行われ、大嶽親方の解雇が決まったという。午後1時から3時間以上続けられた臨時理事会では、大嶽親方、大関・琴光喜に弁明の機会を与えたが、琴光喜の処分は、「追放」を意味する解雇だった。琴光喜は、理事会終了前に、カメラを避けるように駐車場から会場をあとにした。その際、「解雇ですか?」との問いかけに、泣きながら「はい」と答え、処分を認めていた。解雇となった琴光喜の所属する佐渡ケ嶽部屋は、いつもと変わらぬ様子だった。所属する力士たちは、「琴光喜関の解雇についてどう思うか?」との問いかけに、無言だった。また、大嶽親方にも解雇処分を通告したとみられる。そして、武蔵川理事長を含めた、30人近い力士と親方の謹慎を決定したもよう。謹慎期間は、4日から名古屋場所終了の25日までで、謹慎中の理事長の代行は、外部理事で特別調査委員のメンバーを務める村山弘義氏となる見通し。その後、大嶽親方を除く全親方と、大関・魁皇が出席した評議委員会が行われ、理事会の決定事項を伝えたものとみられている。また、この場で、大嶽親方の解雇が決まったという。