国会で6日、衆議院予算委員会での集中審議が行われ、野党側は、5日に辞任した松本前復興担当相の任命責任などについて、菅首相を厳しく追及する構えを見せている。岩手・宮城両県知事に対し、「知恵を出さないと助けない」などと発言し、5日に辞任した松本前復興担当相の後任には、復興担当の副大臣を務めてきた平野達夫氏が就任した。平野復興担当相は「1日も早く、復興始まったなというような状況の環境づくりをするっていうのが、わたしどもの仕事だというふうに思ってますので」と述べた。後任人事をめぐっては、菅首相が当初、仙谷官房副長官らに就任を打診し拒否されたほか、経済産業副大臣人事でも、中山義活政務官にいったん電話で副大臣就任を要請し、後に撤回するなど迷走し、安住国対委員長からも「だらしのない内閣」と批判が出るなど、菅首相の求心力低下が浮き彫りになった。6日の衆議院予算委員会での集中審議では、野党が松本前復興担当相の任命責任について、菅首相を厳しく追及する構えで、早期退陣の圧力が強まる中、菅首相は厳しい局面に立たされることになるとみられる。